昨今、様々な業界で値上げラッシュが続いています。
原油価格の高騰に伴う物流費や原材料費の値上げが大きな原因ですが、
その他にも天候不順による野菜の不作であったり、飲食業界にとってもかなりの打撃となっています。
値上げすることが悪ではありません。原価が上がれば当然利益も下がりますから、
お店を続けるためにも利益は確保していかなければなりません。
上げないから偉いとかではなく、上げることは普通のことで、ここはフラットに考えていただきたいです。
とは言えです。値上げしました“だけ“ではお客さんにとってマイナスでしかありません。
値上げで苦しいのは食材や日用品に影響がある一般家庭でも一緒です。
なので、即値上げの前に今の自分たちができることを考える必要があります。
例えば、現状かかっている経費やロスを減らすところから考えます。
その一つとしてメニューを見直すことがあげられます。
例えば、出食数のABC分析だけ行って、原価の高い割に人気の無い料理は思い切って削るなどです。
SDGs(持続可能な目標)の取り組みの中にある、フードロスを減らすことにもなるので、
積極的にやっていただきたいですね。
あとは、付加価値です。付加価値とは、独自の価値を商品やサービスなどに付け加えることを言います。
例えば、居酒屋であればちょっとお洒落なグラスやお猪口に一新してみるとかですね。
お客さんが「やっぱりいいグラス(お猪口)で飲むと美味しいな!」と言ってもらえたら、
それは立派な付加価値になります。
親切なサービス、従業員の魅力、お洒落な内外装など、全てこれに該当します。
少し嫌らしい表現にはなってしまいますが、
”飲食店大変だけど色々考えて頑張ってるな”と感じていただければ、
そのお店を応援しようと2度3度と自然に足を運んでくれるようになるはずです。
それが伝われば値上げのハードルなんていうのは、それ程大きな問題にはならないと私は考えます。
是非、経費の見直し・付加価値を創る。この2点は特に意識して取り組んでいただきたいと思います。