後継者問題にどう向き合っていくか― | 飲食店開業支援ならトラナビ

トラナビ通信

  • トラナビ通信2022.12.29

    こんにちは。金子です。

    長年多くの飲食店に携わってきましたが、多々悩んでいるという声をお聞きするのが、“後継者問題“です。
    50代60代と歳を重ねる人も増えており、将来この店をどうしていこうと考え始める人も多くいます。
    今日は事業継承の方法について、例に出して紹介したいと思います。

    1. 親族が引き継ぐ
    最もポピュラーであり、手間とお金が掛からない方法です。ひと昔前であれば、
    当たり前だったことかもしれませんが、職種や働き方が多様化する現代において、
    今までの経歴を捨てて親の跡を継ぐということに抵抗を持つ人が増えています。
    引き継ぐ当人もそういった子供の意思を尊重するという風潮もあるかもしれませんね。

    2. 従業員が引き継ぐ
    既にお店で長年経験していれば、料理の技術もあり、常連客にも馴染みがあったりと、
    既にお店を任せる準備はできているケースが多いですから、
    こういった従業員がお店を引き継ぐのは自然なことです。
    従業員⇒経営者になることのハードルを越えられるかが大きなポイントになってきます。

    3. M&Aの利用
    引き継ぐ家族も従業員もいないとなると、従来はお店を諦める選択を取らざるを得ませんでした。
    ただ、今の時代オンライン上で継承者を募集するツールやアプローチできる方法は様々あります。
    労力やコストは掛かりますが、近しい人に引き継げない状況であれば活用する価値はあるかと思います。

    1、2の場合で、もし近い将来に引き継ぎを考えているのであれば、
    前以って話をしておき、本人の意思を確認しておきましょう。
    しっかりと良好な関係性を築いておき、後々のトラブルにならないよう注意してください。

    3については、初めましての第三者に長年築き上げたお店を引き渡すことに
    抵抗がある人もいると思います。しっかり信用できるかどうかの見極めは必要です。

    いずれにも共通して言えることは相応の準備期間が必要ということです。
    引き継ぎを意識し始めた段階で少しずつ準備を行い、その時に備えるようにしましょう。

    後継者

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    この記事を書いた人
    コンサルタント 鈴木
    トラナビ事務局のコンサルタント鈴木です。 各SNSでもコラムやツイートをしています。 飲食店の開業や、店舗のオープン、運営している店舗のことを書いていきます。