「ラベンダーキッチン」鈴木店主
「ラベンダーキッチン」鈴木店主
もともとは北海道の角川書店北海道で、『北海道ウォーカー』という雑誌の編集長をしていましたが、KADOKAWA の本社に転勤になって東京に来ました。出版業界に入る前は、学生時代から飲食業で調理の仕事をしていたのもあり、将来は飲食店を経営したいなと考えていたんです。
そんな中、KADOKAWAが早期退職制度を利用する人を募っていたので、そのタイミングで、自分の夢だった飲食店を経営しようと決めました。
『北海道ウォーカー』では、北海道のお店を約2000件ほど取材したのですが、将来自分がお店を出す時に活かせることや、逆にこれは気を付けたほうがいいなと思うことを、取材を通してずっと見てきたんです。
また、『TV チャンピオン』(テレビ東京系列)の企画『北海道味覚王選手権』に出て優勝したのもあり、東京でお店をやる時には、『北海道ウォーカー』の元編集長と『北海道味覚王選手権』の肩書きを活かした方が集客的にはいいだろうな、というのもあって、スープカレーのお店を出すことにしたんです。
今から11年前に吉祥寺にお店を構えた時は、トラナビという言葉がまだなくて、ムジャキフーズによる飲食店開業サポートみたいな名前でした。
たまたま、ムジャキフーズが吉祥寺に新しいビルを取得して、そこの出店者を探していたので、応募したという流れでした。
自由が丘に移転することになったきっかけは、そのビルからムジャキフーズが離れることになったからです。
移転費用を負担するので、別の場所にお店を移しませんかという相談を受けたので、同じような家賃で同じような広さのお店が出せることを条件に考えると、自由が丘と下北沢と三軒茶屋と西新宿の4択になりました。その中から自由が丘にしたのは、1番駅から近かったからです。
駅から遠いと、雨が降った時にお客さんが全然来ないんですよ。
ムジャキフーズは、店をオープンするまでの販促物を全部作ってくれるんです。販促物を全部自分でやろうとすると、ものすごい手間とコストがかかるんですよね。
私の場合は、こういう書体でこれぐらいの級数で、みたいにラフを書いて指定したんですが、ムジャキフーズのデザイナーさんが、ほぼそれに沿った形のものを作ってくれるんです。
自分のイメージした通りの販促物に仕上げてくれるデザイナーさんがいたのは助かりましたね。自由が丘にお店を出すと決まってからは、吉祥寺のお店を経営しながら、自由が丘のお店のイメージを考えていました。
吉祥寺ではスープカレーをメインにしていましたが、自由が丘ではダッチオーブンで焼いた肉とワインをメインにすることにしたんです。
それが決まったタイミングで、ムジャキフーズに自由が丘のお店の販促物をお願いしていました。
なので、吉祥寺のお店が閉店してから、自由が丘のお店が開店するまで、1週間ぐらいでできたんです。
あらかじめ次の行動が決まっていれば、それに合わせて販促物を作ってくれるので、とても楽でした。
トラナビのトラスト方式にチャレンジするなら、覚悟を持ってやった方がいいです。飲食店は廃業率が高いんです。
自分も、お店を始めた1年目は苦労しました。
最初はスープカレー専門店でしたが、思ったように売上が出せなかったので、まずは自分でお店の方向性を変えるアイデアを考えました。
その時にムジャキフーズは、販促物や備品調達の面で、自分が考えたアイデアを叶えるサポートをしてくれたんです。その結果、売上を伸ばすことができ、このお店を10年続けられています。
なので、最初からムジャキフーズに何もかも頼るのではなく、自分自身がまずお店を続けることを諦めずに、強い心を持ってやっていくという覚悟が必要だと思います。
うちのようなお店は、進化させていかないとお客さんに飽きられてしまうので、店を続けるためにも、2年に1回ぐらいは「自由が丘初」になるようなことをやっていきたいと思っています。
近いところだと、夜パフェの提供を始めるつもりです。自由が丘はスイーツの街ですが、実は夜にやっているカフェはないんです。 これも「自由が丘初」になれるかなと。
スープカレーは、4 種類に絞って展開。
北海道でスタンダードなスープカレーといえば、骨付きのチキンレッグが入ったもの。
鶏ガラと昆布だしを使っているこの一品は、チキンレッグの存在感とともに、スパイシーさがいいアクセントとなっている。